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ゴルフドライバーのシャフトの適切な長さは?測り方や公式ルールも解説

2025.12.10

コラム
ゴルフドライバーのシャフトの適切な長さは?測り方や選び方を解説

ゴルフドライバーにおけるシャフトの長さは、ゴルフパフォーマンスを大きく左右する要素です。例えば、ミート率やヘッドスピードに影響することがあります。

とはいえ、「適切なシャフトの長さは?」「どうやって長さを測るの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、ドライバーシャフトの標準的な長さの目安に加え、正しい測り方やルール上での制限についても解説します。さらに、短めのシャフトと長めのシャフトがそれぞれどのようなゴルファーに向いているのかもご紹介します。

ゴルフドライバーのシャフトとは?

シャフトとは、ゴルフクラブのグリップとクラブヘッドをつないでいる棒状の部分のことです。このシャフトは、ゴルフパフォーマンスに大きな影響を与える重要なパーツでもあります。

シャフトの主な役割は、スイングの力を効率よくクラブヘッドに伝えることです。この力の伝わり方によって、ボールの飛距離や方向性が大きく変わってきます。

シャフトの性能を左右する主な要素としては、以下が挙げられます。

  • 長さ
  • 重さ
  • 硬さ(フレックス)
  • キックポイント(一番しなる位置)
  • トルク(ねじれやすさ)

この記事では、まず、シャフトの長さに焦点を当てて解説していきます。その後、硬さや重さなどの、シャフト選びの際に意識したい他の要素についてもお伝えします。

シャフトの長さとゴルフパフォーマンスの関係

まずは、シャフトの長さがゴルフパフォーマンスに与える影響について「ヘッドスピード」と「ミート率」の二つの観点から解説します。

ヘッドスピード

ヘッドスピードとは、インパクトの瞬間におけるクラブヘッドの速度のことを指します。シャフトが長くなると、スイング中により大きな遠心力が働くため、ヘッドスピードは速くなる傾向があります。

具体的には、シャフトが1インチ(2.54cm)長くなると、ヘッドスピードは約1m/s速くなり、それにより、飛距離はおおよそ5〜6ヤード伸びると言われています。ただし、シャフトは必ずしも長ければ良いというわけではありません。

なぜなら、短いシャフトの方が、クラブの操作性に優れ、ショットの正確性が高まりやすくなるためです。そのため、次に解説するミート率とのバランスも考慮して、適切なシャフトの長さを選ぶことが必要です。

ミート率

ミート率とは、クラブヘッドの速度に対して、どれだけ効率よくボールにエネルギーを伝えられているかを示す数値のことで「ボールスピード÷ヘッドスピード」で算出されます。

ミート率が高いほどインパクトの正確性が高く、ボールに効率よく力が伝わっていることを意味します。一般的に、シャフトが長くなるほどクラブの操作が難しくなることから、ミート率は低下しやすくなります。

一方で、シャフトが短いと操作性が高まり、ボールを芯でとらえやすくなるため、ミート率は向上する傾向が見られます。

ただし、先にお伝えした通り、シャフトが短いとヘッドスピードが下がりやすくなるため、ミート率が向上しても、飛距離が思うように伸びない可能性があります。

そのため、自身のスキルやスイングに合ったシャフトの長さを選びましょう。

ゴルフドライバーのシャフトの長さの目安

ゴルフドライバーのシャフトの長さの標準は、45〜46インチです。実際に市販されているクラブの多くも、45.5インチや45.75インチが主流です。

一方、短めのシャフト(44インチ以下)もラインナップされており、こちらは、主にレディースやジュニア向けとして使用されています。

なお、1インチは2.54cmです。例えば、45インチは114.3cmとなります。

また、「シャフトが短め」「シャフトが長め」といった表現を耳にすることがありますが、これには明確な基準があるわけではありません。ひとつの目安として、46インチ以上は長め(長尺)、45インチ以下は短め(短尺)とされています。

ゴルフクラブには長さに関するルールがある?

まず、ゴルフクラブの長さに関しては、下記の公式ルールがあります。

  • パターを除いてクラブの全長は48インチ(1,219.2mm)以下であること
  • クラブの全長は18インチ(457.2mm)以上であること

さらに、2022年のルール改正により、ゴルフクラブの長さに制限を設けるローカルルールの採用が可能となりました。これにより、主にプロやエリートアマチュアが出場する競技会において、以下のようなルールが適用されている場合があります。

  • パターを除いてクラブの全長は46インチ(1,168.4mm)以下であること
    ※ローカルルール採用の場合

このルールが定められた背景には、「極端に長いクラブを使うことで得られる飛距離のアドバンテージを抑制し、競技の公平性を保つ」といった目的があります。

実際に、一部のプロゴルファーが長尺ドライバーを使用し、飛距離を大きく伸ばして注目を集めていたことが、ルール改正のきっかけになったのではないかといわれています。

一方で、競技に参加しないアマチュアゴルファーについては、これまで通り46インチ以上48インチ以内のクラブを使っても問題ありません。

ゴルフドライバーの長さを測定する方法

ゴルフドライバーの長さを測定する方法は、「ヒールエンド法」と「60度法」の2通りあります。それぞれの測り方について解説していきます。

ヒールエンド法

ヒールエンド法は、ゴルフクラブのヒールエンドからグリップの末端までの長さを測定する方法です。測り方はシンプルですが、精度にはやや難があるとされています。

その理由は、現代のクラブヘッドの形状にあります。近年のクラブは、ヘッドが大きく丸みも強調されているものが多く、ヒールエンドの正しい位置が曖昧になっています。この影響で誤差が出やすく、長さを正確に把握することが難しいと言われています。

60度法

クラブの長さを測る正式な方法として、2004年に採用されたのが60度法です。

60度に傾けられた測定面にクラブのソール(底面)を当て、その状態でグリップエンドまでの長さを測ります。測定面が60度で固定されていることから、ヘッド形状の違いによる誤差が出にくく、正確性の高い測定が可能となります。

このような理由により、現在では60度法が主流の測定方法として広く用いられています。

自分に適したドライバーのシャフトの長さは?

自分に適したドライバーのシャフトの長さは?

この項目では、長いシャフトが向いている人と短いシャフトが向いている人の特徴を紹介します。

長めのドライバーシャフトが向いている人

長めのドライバーシャフトが向いているゴルファーは以下の通りです。

  • 飛距離を伸ばしたいゴルフ中上級者
  • スイングのテンポがゆっくりめな方
  • 身長が高い方

長めのシャフトは、クラブの扱いに慣れている中上級者向けといえるでしょう。スイングが安定していることから、長いシャフトのデメリットでもある操作の難しさをカバーでき、飛距離を伸ばしやすくなるからです。

また、スイングスピードが速過ぎると、長いシャフトではコントロールが難しくなり、ミート率が低下する可能性があります。そのため、スイングテンポがゆったりしていてクラブをしっかりと操作できる人の方が、シャフトの長さによるメリットを最大限に引き出せるでしょう。

さらに、身長が高い人は、長いシャフトであっても構えたときのバランスがとりやすく、自然なスイングがしやすい傾向があります。

短めのドライバーシャフトが向いている人

短めのドライバーシャフトがおすすめなのは、以下のゴルファーです。

  • ゴルフ初心者
  • クラブの操作性を重視したい方
  • スイングのテンポが速めの方

ゴルフをはじめたばかりの方は、操作が難しい長いシャフトよりも短いシャフトの方が扱いやすく、スイングの安定感も得やすいといえます。

また、操作性を重視する方にとっても、タイミングが取りやすい短めのシャフトの方が、安定したショットにつながりやすいでしょう。

とくにスイングのテンポが速い方は、長いシャフトだとタイミングがズレやすくなってしまいます。しかし、短いシャフトであれば振り遅れにくく、ミート率の向上にもつながります。

ドライバーシャフトを選ぶ際は長さ以外にも注目しよう

ドライバーシャフトを選ぶ際には、長さ以外の要素にも注目しましょう。具体的には、シャフトの硬さ・重量・キックポイント・トルクが挙げられます。

硬さ(フレックス)

シャフトの硬さ(フレックス)は、飛距離や打球の安定性に影響する要素です。

柔らかいシャフト よくしなるため、飛距離が出やすい
ミスすると曲がりが大きくなる傾向がある
硬いシャフト しなりが少なく、飛距離が出にくい
スイングが安定しやすくミート率は高くなりやすい

シャフトの硬さは、柔らかい順から以下の6種類に分けられます。

  • L(レディース)
  • A(アベレージ)
  • R(レギュラー)
  • SR(スティッフレギュラー)
  • S(スティッフ)
  • X(エキストラ)

ただし、硬さの表記はすべてのメーカーに共通する基準があるわけではありません。

同じ表記でもメーカーによって実際の硬さは異なる場合があるため、表記だけにとらわれ過ぎず、レビューや試打などを参考にして自分に合ったシャフトを選ぶことが大切です。

重量

ドライバーシャフトの重量は、スイングする際の安定感や体への負担に影響する要素です。

軽いシャフト スイングが安定せずミスショットの原因になる場合がある
重いシャフト 振り切ることが難しい
とくにラウンドの後半に疲れが出やすい

一般的には、40g前後のシャフトであれば軽め、60〜70g台前後のシャフトは重めといえます。また、選ぶ際のひとつの目安としては、以下が挙げられます。

ヘッドスピード
45m/s程度
シャフト重量60g(総重量310g前後)
ヘッドスピード
42m/s程度
シャフト重量50g(総重量300g前後)

自身の体力やスイングタイプなどを考慮して、適切な重量のシャフトを選びましょう。

キックポイント

キックポイントとは、もっともシャフトがしなる位置のことを示します。主に以下の3タイプに分けられています。

先調子 手元は硬く、先端が柔らかい
打ち出し角が上がりやすく、飛距離が出やすい
ボールが上がりやすいため、初心者におすすめ
中調子 手元と先端が硬く、中間部分がよくしなる
しなりの癖が少なく扱いやすい
もっともスタンダードなタイプ
元調子 手元が柔らかく、先端は硬い
トップで自然にタメを作りやすい
ボールが上がりにくく、上級者向け

自身のゴルフスキルや、スイングのタイプなどに合わせて最適なキックポイントを選びましょう。

トルク

トルクはシャフトのねじれ具合を示す数値です。度数(°)で表記されており、この数値が大きいほどよくねじれます。大きいものだと7~8°、小さいものだと2°ほどです。

一般的に、トルクはシャフトの硬さ(フレックス)や重さに関係すると考えられています。

柔らかく軽いシャフト トルクが大きい
硬くて重たいシャフト トルクが小さい

そのため、シャフトを選ぶ際にトルクを第一に考えることはあまりなく、まず硬さ(フレックス)や重量を決めるケースが多いといえるでしょう。

【注意】シャフトが長いとキャディバッグに収まらないことも

市販されているゴルフクラブでも、シャフトが長い場合、フードカバーを装着した状態のキャディバッグに収納しきれないことがあります。

また、必要なクラブを数本だけ持ち運べるクラブケースでも、製品によっては長いゴルフクラブが入らない場合があるため注意が必要です。

このようなトラブルを避けるためにも、キャディバッグやクラブケースを購入する際は、「対応可能なクラブの長さ」を事前に確認することをおすすめします。

関連記事:キャディバッグの選び方!種類やタイプについても紹介

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