ゴルフでは「今日はパーが取れた」「まずはパーを目指そう」といった会話が当たり前のように交わされます。
しかし、ゴルフを始めたばかりの方のなかには、「パーとは何を基準にしているの?」「バーディやボギーとは何が違うの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
そこで今回は、ゴルフにおけるパーの意味やスコアとの関係、バーディ・ボギーなど関連用語の違いをわかりやすく解説します。あわせて、パーを取るためのコツや、安定したスコアにつなげるために意識したいポイントもお伝えしますので、参考にしてみてください。
ゴルフのパーとは?基本的な意味とスコアの考え方
まずは、ゴルフでよく使われるパーとは何か、その意味やホールごとの違いについて見ていきましょう。
ゴルフにおけるパーの意味
ゴルフのパーとは、各ホールで基準となる打数(規定打数)のことです。
「このホールは平均してこれくらいの打数でカップに入れましょう」という目標値のようなもので、コースの距離や難易度などを考慮して設定されています。
また、日常の会話やスコアカードの上では、プレー結果を表す言葉としても使われます。例えば、パー4を4打でホールアウトした場合、「このホールはパーだった」と表現します。
つまり、定められた基準打数で上がったスコアのことも「パー」と呼ぶのです。
このように、ゴルフで「パー」と言った場合は、「各ホールの基準打数」と「基準打数どおりで上がったスコア」の2つの意味で使われることを覚えておきましょう。
【補足】ゴルフの「パー」の語源はラテン語で「等しい」を意味する言葉
ちなみに、「パー」という言葉は、ラテン語で「等しい」「同等」を意味する「Par」に由来するとされています。
もともとは株式市場で証券の「額面価格(Par Value)」を表す経済用語でしたが、19世紀後半にイギリスのゴルフライターがこの言葉を借用し、「完璧なプレーをした場合の打数」を表す言葉として使うようになったのがゴルフ用語としての始まりだと言われています。
パー3・パー4・パー5の違い
ゴルフのホールは、距離に応じてパー3・パー4・パー5などに分けられます。米国ゴルフ協会(USGA)のガイドラインを参考にすると、それぞれの目安は以下の通りです。
ホール
一般的な距離の目安
グリーンに乗せる想定打数
パー3
(ショートホール)
男性:250ヤード以下
女性:210ヤード以下
1打目で乗せる
パー4
(ミドルホール)
男性:251ヤード~470ヤード
女性:211ヤード~400ヤード
2打目で乗せる
パー5
(ロングホール)
男性:471ヤード以上
女性:401ヤード以上
3打目で乗せる
※距離の基準は明確に定められているわけではありません。ティーイングエリア(レギュラーティー・バックティーなど)やコースの地形(打ち下ろし・打ち上げなど)などによって異なります。
「パー3・パー4・パー5」の数字は、グリーンに乗せるまでに想定される打数と、グリーン上で2パットすることを合わせた基準打数を表しています。
例えば、パー4であれば「2打でグリーンに乗せ、2パットでカップインする」というプレーが基準となります。
ゴルフにおける「パープレー」とは?
パープレーとは、18ホールを通した合計打数がコースの規定打数と同じになった状態でホールアウトするプレーのことです。
一般的な18ホールのゴルフコースでは、規定打数(パー)の合計は72に設定されていることが多く、72打でラウンドを終えた場合は「パープレーを達成した」と言います。なお、バーディ(−1)やボギー(+1)があっても、18ホールを通した合計がプラスマイナスゼロになればパープレーとなります。
パープレーは、多くのアマチュアゴルファーにとってひとつの目標とされるスコアです。初心者にとって簡単に達成できるものではありませんが、まずは各ホールでパーを目指す意識を持つことで、無理な攻めを避けながら安定したスコアメイクにつながります。
ゴルフの「パー」に関連する用語
ゴルフでは、「パー(パープレー)」に関連する用語もよく使われます。以下の言葉は、コースの規定打数(コースパー)に対して、最終的なスコアがどのくらいだったかを表す言葉です。
用語
意味
イーブンパー
パープレーと同じ意味で、規定打数どおりにラウンドしたことを表します。「今日はイーブンパーだった」のように使われます。
オーバーパー
規定打数より多い打数でラウンドした状態です。例えば、パー72のコースを75打で回った場合は「3オーバー」となります。
アンダーパー
規定打数より少ない打数でラウンドした状態を指します。例えば、パー72のコースを69打で回った場合は「3アンダー」となります。
これらの用語は、18ホールの合計スコアを表す際によく使われます。特にテレビ中継やゴルフの大会では、「首位は10アンダー」「イーブンパーでホールアウト」といった形で頻繁に登場するため、意味を覚えておくと試合観戦もより楽しめるでしょう。
ゴルフのスコアで使われるパー以外の用語
パーは各ホールの基準打数ですが、実際のラウンドでは「パーより何打少なかったか」「何打多かったか」を表すさまざまな用語が使われます。
これらの用語を覚えておくと、スコアカードを見たり、テレビ中継を観戦したりする際にも内容を理解しやすくなるでしょう。
ここでは、パーより打数が少ない場合と多い場合に分けて、それぞれの用語をご紹介します。
パーより打数が少ないときに使用される用語
パーより少ない打数でホールアウトした場合は、以下のような用語で表します。
用語
意味など
バーディ
パーより1打少ない場合に使用されます。例えば、パー4のホールを3打で上がるとバーディとなります。
イーグル
パーより2打少ない場合に使用されます。例えば、パー5のホールを3打で上がったり、パー3でホールインワンを決めたりするとイーグルです。
アルバトロス
パーより3打少ない場合に使用されます。アメリカでは「ダブルイーグル」と呼ばれることも一般的です。非常に珍しいスコアで、ホールインワンよりもはるかに難しいとされています。
コンドル
パーより4打少ない場合に使用されます。ゴルフにおける最高のスコア表現で、パー5でのホールインワン(1打目でのカップイン)などでしか達成できない奇跡的なスコアです。
上記のなかで最もよく使われるのは「バーディ」です。1ラウンドで何度バーディを取れるかを目標にするゴルファーも多くいます。
ちなみに、ゴルフでパーより良い(打数が少ない)場合のスコアの多くに「鳥の名前」が付けられています。
打数が減ってスコアが良くなるにつれて、小鳥(バーディ)→鷲(イーグル)→アホウドリ(アルバトロス)→コンドルと、より大きな鳥の名前になるのが特徴です。このように覚えておくと、それぞれのスコアの違いもイメージしやすいでしょう。
パーより打数が多いときに使用される用語
反対に、パーより多い打数でホールアウトした場合は、以下のような用語が使われます。
用語
意味
ボギー
パーより1打多い場合に使用されます。例えば、パー4のホールを5打でホールアウトするとボギーとなります。
ダブルボギー
パーより2打多い場合に使用されます。例えば、パー5のホールを7打でホールアウトするとダブルボギーです。「ダボ」と略して呼ばれることもあります。
トリプルボギー
パーより3打多い場合に使用されます。例えば、パー3のホールを6打でホールアウトするとトリプルボギーとなります。「トリ」と呼ばれることもあります。
クアドラプルボギー
パーより4打多い場合に使用されます。使われる機会は多くなく、実際のプレー中やテレビ中継では単に「プラス4(プラスフォー)」や「4オーバー」と呼ぶのが一般的です。
ダブルパー
パーの2倍の打数でホールアウトした状態です。例えば、パー4なら8打、パー5なら10打となります。コンペやローカルルールでは「ダブルパーカット」が採用されることもあり、ダブルパーを叩いた時点でそのホールのプレーを終了し、スコアを確定します。
初心者のうちはボギーやダブルボギーになることも珍しくありません。
まずは大きなミスを減らし、ボギーを安定して取れるようになることを目標にすると良いでしょう。ボギーで安定してラウンドできるようになれば、少しずつパーを取れるホールも増え、着実なスコアアップにつながります。
関連記事:ラウンドとは?ゴルフ初心者が知っておくべき基本用語や注意点も
ゴルフでパーを取るための4つのコツ
ゴルフでパーを取るためには、フルスイングでナイスショットを連発する必要はありません。無謀な勝負をせず、ミスを減らして安定したプレーを続けることが大切です。
実際に、プロゴルファーでも毎ホールでバーディを狙うわけではありません。コースの状況に応じて無理のない攻め方を選び、パーを積み重ねることでスコアをまとめています。
ここからは、初心者でも実践しやすいパーを取るためのコツを4つご紹介します。
【ゴルフでパーを取るためのコツ】
無理に飛距離を求めない
ミスを前提としたコースマネジメントを行う
アプローチとパターを重点的に練習する
得意な距離を把握してプレーする
パーのコツ1:無理に飛距離を求めない
パーを取るためには、無理に飛距離を伸ばそうとしないことが大切です。
飛距離ばかりを意識するとスイングが大きくなり、方向性が安定しなくなることがあります。OBや池などのペナルティにつながれば、パーを狙うことは一気に難しくなってしまいます。
まずは飛距離よりも、狙った場所へ運ぶことを意識してプレーしましょう。
パーのコツ2:ミスを前提としたコースマネジメントを行う
パーを取るためには、ミスを前提にコースマネジメントを行うことも重要です。
ゴルフでは、すべてのショットを完璧に打つことはできません。そのため、「少しミスしても大丈夫な場所」を狙うことで、パーを達成しやすくなります。
例えば、グリーンの奥やバンカーの反対側は避け、グリーン手前や花道側を狙っておくと、外してもアプローチで寄せやすくなります。
パーのコツ3:アプローチとパターを重点的に練習する
パーを取るためには、アプローチとパターを重点的に練習しましょう。
ゴルフのスコアの約半分はグリーン周りで決まると言われています。ティーショットが多少うまくいかなくても、アプローチで1〜2mに寄せてパットを決めれば、スコア上はパーになります。
練習時間を確保する際は、ショットだけではなくアプローチとパターにも重点を置くことをおすすめします。
パーのコツ4:得意な距離を把握してプレーする
パーを取るためには、自分が得意な距離を把握してプレーすることも重要です。
無理に難しい距離を残すくらいなら、あえて刻んで「自分が確実に自信を持って打てる距離」を残したほうがグリーンに乗る確率が跳ね上がります。自分の飛距離や得意な距離を把握することで、プレーの組み立てがしやすくなります。
関連記事:ゴルフクラブの飛距離の目安は?番手別・男女別に解説
パーを安定して取るために意識したいポイント
パーを安定して取るプレーヤーは、必ずしも飛距離が出る人や難しいショットを打てる人とは限りません。むしろ、大きなミスを避けながら安定したプレーを続けられる人ほど、パーを積み重ねる傾向があります。
そのため、技術だけではなく、メンタルやプレー環境を整えることも重要です。少し意識を変えるだけでも、パーを狙いやすくなるでしょう。
では、どのような点を意識するとパーを安定して取りやすくなるのでしょうか。ポイントは以下の4つです。
▼パーを安定して取るために意識したいポイント
プレーのリズムを整える
必要な道具をすぐに取り出せるよう準備する
疲労を軽減して集中力を維持する
気分の上がるゴルフアイテムを使う
特に重要なのは、プレーのリズムを整えることです。
スコアを意識し過ぎて焦ってショットを打ったり、反対に考え過ぎてテンポが悪くなったりすると、スイングが乱れやすくなります。毎回同じルーティンで構え、一定のテンポでプレーすることで、落ち着いてショットに臨みやすくなるでしょう。
また、意外と見落とされがちなのが、お気に入りのゴルフアイテムを使うことです。
ゴルフは技術だけではなく、メンタルもプレーに影響します。デザインや使い心地が気に入ったキャディバッグやゴルフ用品を選ぶことで、ラウンドへのモチベーションが高まり、より前向きな気持ちでプレーを楽しめるでしょう。
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